その窓


 私の部屋の窓はいつも開けてあった。
 開けてあったというか、鍵とかそもそもなくて、ただの障子と縁側で、高いところにあるからという理由だけでまったく放置されていた。
 私自身、気が向いたら窓から飛び出していったし(飛べるからね)、店が賑やかになっているときは裏手から伝って伝って窓から部屋に戻ることもあった。
 だから私の部屋の窓はいつも開いている。
 ところが、この部屋の窓をしばらく閉めることにしよう、と言われた。わけは簡単で、私が風邪を引いたからだ。自分では気付かなくて、日中は普段と変わりなく遊んでいたのだが、ふと訪れた姐さんの部屋でいきなり額に手を当てられた。
「熱があるわ」
 と姐さんは慌てた調子で言った。人事のように聞いていた。言われてみれば体があたたかいような、そうでもないような、すこし息が詰まるような感じだった。ずばり熱で頭がぼんやりとしていた状態なのだろうが、実感がなかったものはない。
 姐さんがすぐ人を呼んで、私は浜松に連れられて自分の部屋に戻った。後ろから赤坂がついてきていた。シロムクローはいない。どこだろう?
 私の部屋は一番上の階だ。見晴らしはいいが言ってしまえば屋根裏のようなところだ。といっても広いし畳も敷いてあるし、暗いわけでもない。ただここに客が通されることもないし、このひとつふたつ下だって単なる宴会場だから、夜の匂いはここまでやってくることはなかった。――姐さんがそうしたくてしたらしい。細かいことは知らない。
 もくもくと階段を上り続けたせいか、病人らしく付き添われてるせいか、部屋に辿りつく頃には頭もくらくらして立派な風邪引きになっていた。昇降機は店の真中に置いてあるが、昼間は下働きが掃除に来る以外の用はなくって、動かされていない。普段から昇り降りするのは私も浜松も変わらないのに、ぐったりしてしまったのはやっぱり風邪のせいなのだと納得する。病人だと認識すると具合の方もそれに合わせてくる。
「なんかやだな、早く寝たいな」
 と私が言うのを、浜松が受け止めるような受け流すような、曖昧な口調でハイハイと拾っていく。服を脱がされながら、視界の端で赤坂が朝しまった布団をひっぱりだしているのが見ていた。
 浜松が手に持っていたのが白い寝間着で、それに気がついた私は反射的に呟いていた。
「緑の縞のやつがいい」
 浜松は一瞬驚いたように顔を上げ、それからもう広げてしまった寝間着と私を少し見比べてから、ほんの少し苦笑混じりにハイハイとまた繰り返し、押し入れから今度は緑の縞の寝間着をとってきた。若草色に深緑の縞が入ってて、よく見ると白い小花模様が散らしてある。寝間着は四枚ばかしあるけれど、色付きなのはこれだけだった。
 寝間着は自分で着た。浜松は、赤坂がたたむのに失敗した白い寝間着をたたみなおしていた。
 私が布団に入ってすぐに、仕事に戻る浜松と入れ違ってシロムクローが入ってきた。手に桶を抱えている。
「具合はどうデスか」
 といつものような見下げた調子で言いながら、シロムクローは私の頭の横に桶を置いた。床伝いに水の重い揺れが伝わってくる。
「俺様ハ悪クネエ」
「あなたに訊いてないデス」
 赤坂は私を挟んでシロムクローの反対側に座っている。頭の上を飛び交うやり取りを二つの耳で聞いていた。なんだか分離できそうだとぼんやり思った。
 分離したら私が二人できる。そしたら一時に色んなことがやれて便利そうだ。右の私が誰かと話している間に、左の私が散歩をしたり、右の私が買い物をしているときに、左の私は食事をしていたりする。喧嘩になっては元も子もないのだから分担は公平に決めよう。あと、右だったら赤坂と遊ぶとか、左だったらシロムクローと遊ぼうとか、人に会うのも分担したら面白いかしら。でも両方会いたい人もいる。そうしたらどうしよう、二人で待ち合わせて一緒にいかなきゃならないんだ。
 目を閉じて考え事をしていたら、急に冷たいものが頭に触れた。湿っている。ああ熱さましだなと思って、ようやく目を開けることができた。視界の端に桶の底が見える。しばらく考えてようやく気付いた。赤坂が桶の水を飲んでいたんだ。どうかと思った。
 二人の話題は風邪の原因についてのようだった。
「ここのところの天気は曖昧デシたカラ。寒かったり暖かかったり、毛布一枚どうするかの見極めが大事だったわけデスよ」
「最近ノコイツハ毛布ナシデ寝テタカラナ。デモオトツイハ寒ッカッタゾ」
「ま、そのときでしょうカね。まあ毛布以上に問題なのはあっちだと思いマスけど」
 シロムクローの鼻先が見えなくなる。後を見ているんだ。そこには窓がある。いつも開け放しのあの窓だ。
「これから風邪が治るマデ安静にしてなきゃなりまセンし、閉めておきまショ」
 そう言ってシロムクローは立ち上がろうとする。だめだめ、そんなことしたら。私はその裾を掴んでいた。半歩踏み出してから気付いたシロムクローが、穴のような目で私を見下ろしてきた。まっくろい。
「なんデス?」
「だめだよ、あれ、閉めちゃ」
 変な姿勢で喋ったら少しろれつがまわらなかった。シロムクローは多分私の熱が酷くて混乱しているんだと思ったんだろう。額の布の上から手を重ねて、わかるはずもないのに熱を測ったふうだった。
「……あのデスね、開けてたら寒いでショ。換気は必要デスけど、もう昼じゃないんデスから、日が暮れたら一気に寒くなりマスよ」
「いつもは開けてるもん」
「いつもはネ。今はいつもじゃナイんデス。じゃあ閉めておきマスから」
 シロムクローは私の手を払って、部屋の窓の方に行ってしまう。閉めてしまうんだ、あの窓を。まだ明るいのに横になって見てるせいか、窓までは妙に距離があるように見えた。そんなに遠くないはずだ、せいぜい私二人分くらいの距離で、そんなに大きくないはずで、小さくもないはずで、どういう大きさだっけ? シロムクローと比較しようとして目を凝らしてる内に、障子が閉められて、部屋の中は少しだけ暗くなった。シロムクローがゆらゆら、白っぽい影になって戻ってくる。額の布が少し目にかかっているんだ。だから暗い。
 頭の後ろの方で、獣っぽい呼吸が聞こえる。赤坂だ。赤坂はすぐ口で息をする。だらしがないと思う。呼吸が近い。臭いでも嗅いでいるんだろうか。
「あんまり近づくと風邪がうつるよ」
「アァ?」
 返事は足元から聞こえた。あれ? 顎を引いてそっちを見ると、赤坂のオレンジ色が横切っていった。呼吸はまだ聞こえる。ああ私の呼吸だったんだ、これは。そう気がついた瞬間、喉の奥がかゆくなって、咳が出た。
「咳ダ咳ダ」
「なんか症状が急降下で悪化してまセン? ま、いいデスけど」
 白い着物が私の視界の中でうずくまった。顔を捜す。まっくろい目が私を覗き込んでいて、目が合う。大きな黒い楕円に、私の姿は映らないで、吸い込まれて、いる。
「風邪の諸症状は体が戦ってる証拠デスよ。さぼってなくてよかったデスね」
 じゃり、じゃりと尖った口が開閉する、その向こう側もやっぱりくろくて、内側に墨が塗ってあるように見えた。本当にそのくらいにはくろいことを私は知っているんだ。
「何か冷たいモノもらってきてあげマス。何がいいデスか」
「……カブト虫のやつ」
「あぁ、ハイハイ。わかりマシた」
「俺様モ行クー」
「勝手に食べると怒られマスよ。知らないデスからネ」
 白い影が立ち上がって、くろい眼は遠ざかって、見えなくなる。目の前を横切って、消えて、足取りだけが畳を伝って、私の首の辺りに届く。二人分。
 安静にしてなさいね、なんてたぐいの言葉が、頭の上から顔の横をすりぬけていく。襖が閉められる。ぴったり。
 ああまた部屋が暗くなったような気がした。
 空気が動かない。透明で柔らかいかたまりになって、部屋いっぱいに押し広がって、動かない。私は床の一部で、ほんのちょっとした凹凸で、今この部屋の大部分は、何にもはいってないままでぼっかりあいてるんだ、と思った。
 天井が遠過ぎる。のに、手が届きそうで、私は左手を布団から出して、上に向かって伸ばしてみた。腕は短すぎる。短すぎるのに、やっぱり天井に届いた気がした。少し伸びた爪が見える。
 そのうち腕が痛くなって降ろした。布団の上が冷たくて、手を布団の中に戻した。今度は手が冷たい。ひやりとするのが気持ちよさそうで、寝間着の前をかきわけて、お腹の右の辺りの皮膚に触ってみる。冷たくてぞくりとした。もっと触ってみる。お腹から、あばらの辺り、薄い胸。首筋は気持ちいい。
 片腕だけが冷たくて、他の人の手みたいだと思った。これから先は、あたためられた体の血が腕に通っていって、段々あたたかくなって、私の手に戻ってしまう。体の方が冷たくなっていけばいいのに、と思った。腕をずっと外に出してたら、血が冷やされていくんだろうか。でもやっぱりそれは寒そうだ。
 手は下の方にも行った。さっきと逆の順序で、お腹に戻って、腰骨の辺り。皮膚の下が、薄くて柔らかくて、骨の形や硬さがはっきりわかる辺り。だから、なんだかここはいつも少し不安だ。私の左手は私の左手なのに、まるで他人の手みたいに、私の腰骨を触る。またぞくり、とした。それは手が冷たいからではなくて、不安な気持ちのせいだ。不安は、不安なのだから、やっぱりそう、不安なのだけど、私はこの気持ちが好きだった。心臓じゃない、胃の辺りがぎゅっとなる感覚、に、どきどきした。
 そういえば手はやっぱり冷たくなくなっていっているようだった。私の左手は腰骨から離れて、足の付け根の辺りに行った。指先はもうだめだった。手首を当てた。この辺りと、わきの下が、いつも温度が高い、ような気がする。それと柔らかい。人に触られるとどきっとする場所の条件なのかもしれない。不安になる場所とも似てる。
 足の間で、冷たい手が冷たくなくなっていった。変に骨がひっかかって、痛みを感じる。もう残っていたのは、他の何でもない、私の手だった。あっという間に元に戻って、でも、また外で冷やすのは嫌だと思った。私の体は人より温度が変わりやすい。でもいつもはすぐにはあたたまらない。今は熱が出てるから、布団にこもっているから、それに、――閉められた障子が遠くに見えた。一面薄いたまご色に変わっている。日が暮れ始めたんだ。
 そんなことじゃなくて、あそこが閉まっているから、熱がずうっとこもってしまって、今この部屋はすごくあたたかいんだ、と気がついた。襖も閉まっている。ここは閉じられてる。
 やっぱり閉めちゃいけなかったんだ、って声が頭の中で響いた。自分の発見にくすくす笑って、途中に咳をはさみながら、そのうち眠った。


 半分夢なのか、全部夢なのか、よくわからない辺りにいるんだと思っていた。起き上がって、昼ごろになればすっかり忘れている、目覚めのくだり。
 私は閉じられた障子を見ていた。明るくて白い光が障子をすり抜けて入ってきている。私はあの光が好きなんだ。温度で言えば冷たくて、金属で言えば銀、音で言うなら昼間よりもずっと静かなものだ。
 そうして、そんな光の一部分を喰って、大きな影がうずくまっている。影は私が気がつくよりも前から、障子の向こうで喋っていたようだった。そう、私はこの声に起こされたんだった。よくきくしゃがれた声だ。
 声の主は多分、私が起きてるか寝てるかには、気付いていない。私に届かせようと思っていないから、声は、ずいぶんと聴きづらかった。
「まあとにかくよ、ここに置いとくぜ。明日見ろよ」
 影はもぞもぞと動いている。こんな高いところまで、外から壁伝いに上ってきたんだ。
 私は声を出していることを示すかどうか、考える。考えたけど、体が疲れて、重かった。声がうまくでそうにない。ひきつっている。
「中ァ入るのも悪いしな。だろ?」
 空気がやっぱりぬるくて重かった。そうだ、あの窓がしまっているからいけないんだ。障子一面に白い光と影が見えるのは、障子が閉められているからなんだ。空気が重いのも、声が出ないのも、みんなそうだ。
 そう気がついても、声を出せないから、窓をあけてもらえない。空気はしめっているのに、喉はかゆくて、ねばついていて、熱い。咳が出た。
「おっと」
 影の一部がずるりと伸びた。障子に近づくにつれて手の形になって、そのままはりつく。咳と一緒に出てきた涙で、視界がうるんでいたけれど、その様子はいちいちよく見えた。そのままその手が、窓を、――開けない。
 どうしてかはしらない。窓の外のことだから知らない。影は伸ばした手をひっこめて、それからかすかに膨れてゆれて、そのまま下のほうに沈んで、消えた。
 窓が開くことはなかった。閉じたものは閉じたままで、あの窓は二度とあかないようになっているんじゃないかしらと私に考えさせる。そうして一つが開かないから全部開かなくて、この部屋には二度と誰も入ってこれなくて、私は一人なんだ。
 私の熱はひかなくて、それどころか次第に高くなっていって、その内頭の中からどろどろに溶かしていってしまうんだろう。それでも誰も入ってこない。どこともつながらない場所になって、外は明るくなったり暗くなったりするけれど、障子の向こうに空があるのかどうかは、わからなくなってしまうんだ。
 一瞬だけ目を閉じて、開けても、外からは相変わらず白い光がきているだけだった。ひょっとすると実は昼なのかもしれない。外から誰かが大きな電灯で照らしているのかもしれない。そんなことを考えるうちに、なぜだかかなしくなってきて、私の視界はまたうるんだ。久しぶりに存在を思い出した手で布団の端をつかんで引き上げる。
 目を閉じてからようやく、寝てしまおう、という考えが行動に追いついた。


 だから私は、誰かが窓を開けたのか、部屋に入ったのか入らなかったのか、知らない。


 起きて最初に見たのがシロムクローの顔だったのは、もう一回寝たフリをする理由には十分だと思う。毎日一緒に暮らして見慣れた顔のはずなんだけども、怖いものはやっぱり怖い。ただそれを本人に言ったら扇でめいっぱい叩かれるので、具合が悪い風を装った。
「あー……だるいよー痛いよー」
「痛いィ? あらぁ困りましたねどこがデスか? せっかく貰ってきた氷菓子無駄になっちゃいマスねえ」
「ジャア俺様ガ食ウ! 俺様ニ食ワセロ!」
「ダメ」
 改めて起き上がってみると、体の方はずいぶん楽になっていることに気付いた。具合が悪かったなんて嘘みたいに。
「ちょうだいよ、食べるから」
「チッ」
 シロムクローから受け取って、まだ凍って硬い表面を削るようにして一口食べた。砂糖漬けはやっぱり甘い。
「んまーい」
「具合、よくなったみたいデスね。すぐ治ってよかったじゃありマセンか」
 いくらかやさしめの口調で言ってくるシロムクローの横で、赤坂がニヤニヤ笑いながら憎まれ口を叩いてきた。
「馬鹿ハナ、風邪引イテモ治ルノガ早インダヨナ」
「へん、風邪引きさえしない馬鹿に言われたかねえや」
「コノヤロッ」
 牙を剥いた赤坂の額に、シロムクローの扇が打ち込まれる。相変わらず攻撃に容赦がなくて、ひっくりかえった赤坂がおかしくて笑った。
 それからふっと辺りを見回して、明るいのは灯りが用意された部屋の中だけで、襖の間に見える廊下なんかは暗いことに気付いた。
「あれ、まだ夜だった? 朝だと思ってた」
「何言ってるんデス、まだ宵の口デスよ」
「あらホントだ。月があんなところに見えてら」
 手のひらの長さくらいに開いた障子の間に、月が見えていた。まだ位置もそれほど高くない。今夜は満月の手前くらいで、かなり明るい月ではあったけれど、部屋の中が明るいと、月の光もはねかえされて、中には入ってこれないんだ。
 空気が涼しかった。
「誰があけたの?」
「え」
「窓だよ」
 二人はそろって首を振る。シロムクローがあなたじゃなかったんですかと聞き返してきた。私も首を振る。
「誰か他に部屋に来たのかねえ」
「僕、この前に一度赤坂サンと氷菓子持ってあがってきたんデスよ。外から声かけても返事がなかったのデ、よく寝てるんだろうと思っていっぺん起こすの見送ったんデス。ね」
「オウヨ。別ニ廊下ジャ、変ワッタ匂イハ、ナカッタケドナ」
 それなら店の姐さんたちでもないだろう。たっぷりの香料の匂いがするから、あの人たちは。そう考えてから、窓の方をまた見た。私はよくここを通り抜けるから、誰かが外からここをあけたのかもしれない。
 そういえば、そう、誰か来た気がした。
「ちょっと窓のところ見ておくれよ」
 素早くたちあがったシロムクローが、布団の横をぐるりとまわって窓に向かう。障子をまた手のひら分ほど開けて、縁側の床を見て、あっと声を上げた。
「本が置いてありマスよ、何冊か」
「そんなら、銀二だね」
 作家気取りの大先生は、夜になると身が軽くなるらしい。黒い羽を助けにすれば、本を抱えてここまであがるなんてことも楽にこなすだろう。
「借りたいっていった本があったから、持ってきてくれたんだよ」
「ジャア、ソノトキニ開ケタンダロナ、障子」
「ふうん。開けたんナラ、中に入っておいていってもいいデショにね」
 本を片手に持ち上げて、振り返ると、シロムクローは障子を閉めようとした。いけないいけない。
「シロ、閉めなくていいよ。アタシも具合よくなったからさ、ちょっと涼しいくらいのが、布団被ってなきゃなんない身にはいいや」
 私の言うことがまっとうだと思ったのか、シロムクローはうなずくだけで戻ってくる。本を枕元に置いて、自分はさっき座っていた位置に座った。
「やっぱり換気をよくしといた方が、風邪にはよかったんデスかねえ?」
 僕は風邪引かないのでわからないです、と続ける。
「そう、閉めきるのはよくないって、最初にアタシが言ったとおりだろ?」
「はいはい」
 窓の向こうには月が見えていた。夜だけの賑やかさが外から中から、かすかに部屋まで聞こえてくる。シロムクローも赤坂もいる。氷菓子は冷たいし、部屋は涼しい。
 いっそいつもよりも爽やかな気分で、私は一つ伸びをした。


「……一ツ橋ィ」
「ん?」
「ナンカ、本ノ上ントコ、傷ツイテンゾ」
「……うおっまじだ! 何これ、爪あと?」
「『おやすみ』って書いてあるんデスね。銀二さんかシラ」
「えーっ、あいつこんなことしないけどなあ……」

2007/5/26


戻る